高校でアメリカに留学したとき、ユダヤ人家庭にホームステイしていました。
マサチューセッツ州(MA)ベドフォードはMAの中でもお隣のコンコードよりはるかにリベラルで、住民は比較的アカデミック(高校の同級生に数学者・広中平祐氏の娘さんがいました)、黒人も先住民もアジア系も、もちろん白人も大陸系からイングランド移民系もいました。
しかしアラブ系は皆無でした。
今、アメリカ各地の大学で反イスラエルデモが起こっていると報道されています。その映像には高校の頃に見た記憶がない、服装だけでアラブ系男性と分かる若者がいる一方で、多くの白人系若者も見えます。
イスラエルのネタニヤフ首相の肌の色は、どう見ても先祖からずっと中東にいたように見えず、どちらかというと東欧・北欧に近いように見えます。実は私がホームステイしたユダヤ人家庭も2代前にポーランドから米国に亡命した家系で、どう見ても中東の方達とは肌の色が違いました。
「ユダヤ人とは何者か?」
そう問うようになったのは肌色に加えて、同じ白人系でもイタリアやイギリスからの移民が先祖の白人系の同級生とユダヤ人の白人系とでは、何か用心しあっている空気を感じたからです。未だ十分に納得する解は得られていません。アシュケナジーとセファルディというだけでは、シェイクスピアであの「
アラブ系と白人の学生が反イスラエルデモを起こし、それをポリスが抑える。どこか、私が子供の頃にアメリカで起こった、ベトナム反戦運動と重なるように思いました。あれがアメリカの分岐点だったように、これも今起こっている分岐点になるように思います。。