MIT(マサチューセッツ工科大学)が画期的な修士学生受け入れを始めました。
http://www.wbur.org/edify/2017/07/11/masters-mit-poverty-lab
(リンク切れに備え、下記は記事をPDFにしたものです)。
This New MIT Masters Program Doesnt Require A College Or High School Degree Ed.pdf
学歴ゼロでも、MITが提供する無料のオンライン授業を受け、試験で合格して資格を得れば、MITの修士課程に入学できるというものです。試験は所得に応じて100〜1000ドルの受験料を徴収されますが、収入が低い方は1万円で、かつアメリカまで行かないで受験できるのですから、経済的な負担は激減します。
アメリカの大学院は、実力のある先生を指導教員に選べば授業料や生活費をまかなえるだけのTA(ティーチングアシスタント)などのアルバイトを用意してくれますから、うまくすれば経済的負担ゼロでMITで修士、博士と学位を取れます。
記事にもあるように、MIT側としても、知っておいてほしい講義をきちんとマスターしたことが確実な学生を選べる方が、従来の統一試験や推薦書よりは助かるわけです。またこの方法だと、世界中の意欲ある若者をMITに呼び寄せることにつながります。国際化対策として検討されるべき内容だと思います。
ちなみに世界大学ランキングで46位と、中国やシンガポールの大学よりもはるかに下位になり、国際化が急務の東大で取られているグローバル化対策は、下記にリンクがあります。比較すると面白いと思います。
http://www.u-tokyo.ac.jp/index/q00_j.html
(追伸)
高校でホームステイした家のお兄さんが優秀な方で、ハーバードに進学するかMITかで迷っていたときに、Dadが(自分がMITの教授だからということもあるとは思いますが)、「ハーバードは保守的で変革が遅いからMITがいい」とMITを勧め、結局、兄はMITに進学しました。こういった記事を読むと、Dadが言ってたのは本当かもと思います。そのDadが私に言ったのが、「日本で理系に進むなら、東大だけは行くな。」でした。詳細な理由を聞かなかったのが悔やまれます。