ロシアのウクライナ侵攻、アラブの人達はどう見てるのだろう?

かつてパレスチナには多くのアラブ系住民が住んでいました。そこにはミズラヒムと呼ばれるユダヤ系住民もいて、長らく共存していました。
1947年、国連はパレスチナにアラブとユダヤの二つの国家を作るという「パレスチナ分割決議」を採択しました。パレスチナに古くから住む多数のアラブ系住民に43%、新しく移住してきた少数のユダヤ系住民に57%の土地を与えるというものでした。
移住してきたユダヤ系住民の多くがアシュケナジムという、15世紀頃以降、長らくロシア・ヨーロッパに住んでいたユダヤ系住民でした。以後パレスチナに住んでいた多くのアラブ系住民が故郷を追われ、70年以上にも渡って難民となり、ロシア・ヨーロッパからの移住者が多くを占めるイスラエルという国に軍事攻撃され続け、子供まで殺戮されています。
ロシアによるウクライナへの武力行使が正当とは思いませんが、多くの国でウクライナへの侵攻に反対するデモが起こっているのにパレスチナ問題には極めて冷淡なのは、ウクライナで被害に遭っているのがヨーロッパ人で、パレスチナで被害に遭っているのがアラブ人だからなのだろうと思ってしまいます。
アラブ諸国でロシアの侵攻に反対するデモが起こっているとのニュースは、今のところ見当たりません。。。

(追伸)

米CNNが24日正午時点でキエフで爆音と報じていたことから、これはウクライナ全土に及ぶと思いました。世界はどう反応するのだろう?これが人道的にも許されないと考えてくれるのならば、パレスチナ問題とかミャンマーで今も続く軍と市民との衝突だとかも含んだ、大きなムーブメントになってくれるのだろうか?

この2日間、それが気がかりでブログを書く気になれませんでした。災い転じて福をなすにはならなかったようで残念です。パレスチナ問題を解決しない限り、人類が軍事力によって自滅する危険性が排除できないと思うからです。