石垣島、米原近海の海草藻場GIS

ひさ〜しぶりにホームページ(http://staff.aist.go.jp/m-yamamuro/index.html)を更新しました。現職、東大ではまだ体制が整わず、客員研究員としてお世話になっている前職場の産業技術総合研究所のサーバーに格納しました。

今回の目玉は海草藻場の、位置情報が分かる画像です(http://staff.aist.go.jp/m-yamamuro/GIS_jp/index.html)。それってGISでしょ?と言ってくださるあなた、ありがとう!本当はそうしたいところだったのですが、数値化までには至りませんでした。でも自分としては、海という、GIS情報が乏しいところで精一杯やった結果なので、満足です。

気がかりなのは、この海域のすぐ近くで、リゾート開発計画が進んでいることです(http://www.save-yonehara.org/)。本州の沿岸では、当たり前にあったアマモを、当たり前に肥料に使っていました。でもそれが水面下の植物だったがために、1950年代半ばの農業の「近代化」に伴う自然環境の改変によって、いつのまにか消滅しても、大きな問題とされませんでした。

今は当たり前の光景を、あえて、科学者として分析せずに、そのままをなるべく記録に残す。いつかその、「そのまま」こそが貴重な記録になる日が来ないことを願っていたのに、早くも「そのまま」に大きな人為的圧力が加わりつつあるようです。