新領域の教授会

教授会って、「教授会」という一つの会議を指すと思っていたのですけど、ここでは専攻の教授会、環境系の教授会、そして新領域全体の教授会と3種類あるんですね。そして昨日は一番大きい、新領域全体の教授会でした。図書館のメディアホールに100人くらい先生方が集まり、パワーポイントを使っての説明など、何となく学会ぽかったです。テレビドラマなんかの教授会って、いかめしい感じだったり、駆け引きが横行したりで暗〜い雰囲気ですけど、新領域の教授会は機知に富んだ表現やジョークに、会場には何度も笑い声が響いていました。てきぱきと議事が進み、2時間で膨大な案件が片づいたのも、さすがです。
年度初の新領域全体の教授会ということで、新任の先生方は3分以内でご挨拶ということになっていました。ザール先生は日本語だけで挨拶されました。すごいなあ。因みに私の挨拶の概略は以下です。

「私はもともとUNEPで働きたいと考え、国際関係論に進学する予定で文系に入りました。
ですが、教養1年で化学工学の先生による環境問題研究法入門という全学ゼミを受講し、環境問題では理工学的にまだわかってないことがたくさんあることを知りました。どこまでがわかっていて、どこからはわかっていないのか、把握しないで政策を進めてもしかたないので、理工学の素養を学ぼうと理学部の地理に進学しました。
地理では、宍道湖という汽水の湖を淡水にするという公共事業で、事業者がいうように水がきれいになるのか汚濁するのかを学位論文までかかって研究しました。この研究は地理だけでは指導できないということで、海洋研の先生に指導教官になっていただき、学位論文は海洋研、理学部地理と植物、そして化学工学の先生方に審査していただきました。
このような、学融合的な研究を、枠を超えて支えてくださった先生方のおかげで今の私があると考えています。そしてそれは、この新領域を作り出された先生方と共通する理念だと思います。
ですので、学生には、私の専門でないことで学びたいことがでてきたら、このキャンパスにおられるそれぞれのご専門の先生に直接尋ねなさいと指導しようと思っています。きわめて素朴な質問をすることがあるかもしれませんが、私共々、よろしくご指導お願い申し上げます。」