ある一日

大学に着いて、まず、助成金申請書類の打ち出し。それを中央事務まで持っていって、担当の方に提出。研究科長の印がいるので、締め切りより前に仕上げて持参する必要があります。10月には科研費と呼ばれる、大学の研究者にとっては重要な予算申請もあり、このところ研究は後回してで予算申請書作りばかりしている気がして、鬱憤がたまりがち。
今日はお散歩にはよい天気だったので、書類を提出した後は、広いキャンパスを自転車で巡ったり、環境棟(私は5階の住人)の屋上に行ったりして、今後、野外実験をするとしたら、どこにどんな環境があるかを偵察してみました。産業技術総合研究所にいたときは、人気(ひとけ)のないところに浮葉植物と抽水植物がなわばり争いをしている池があるのを見つけて、定期調査をしていました。身近な環境に絶好の実験場所があるという一例。
自室に戻って、長年フィールドにしている島根県宍道湖関係者と電話で打ち合わせの後、「動態ゼミ」と呼ばれている演習に出席。ここ自然環境専攻では、専攻全員が参加する専攻ゼミと、「動態ゼミ」&「生物系教官が各研究室で行うゼミ」の2種類のゼミがあります。動態ゼミは地学系の教官と学生が合同で行っているのですが、人数や分野の点から、来年度は陸水研だけでのゼミに形態を変える予定です。
動態ゼミの後は、アナモックスを研究している学生さんの研究報告会の打ち合わせ。あっというまに18時です。
大学の教員は、研究所の研究員と違って、研究時間はすごく少ないです。そんな典型的な一日でした。明日はフィールド、鬱憤ばらししてこようっと。