いまどきの東大生

学内広報に「2006年学生生活実態調査」の結果が紹介されていました。
専攻の学生を見ていると経済的に大変そうな印象を受けていたのですが、学部生もやはり大変そうです。アルバイトをしている学生は8割。その使途の50%が生活費。「継続的アルバイトが勉学の妨げになりませんか」との質問に「かなり妨げになる」「多少妨げになる」と答えた学生は5割。平均して週に11.4時間働き、月収は48800円。ということは時給が1070円。
家系支持者の年収は950万円以上が50%近くで、どちらかというと裕福な家庭の子女と思われがちでしょうが、実態としては親の年収だけではやっていけないということですね。
大学への要望や期待することの第一位は、各学部に進学してからは学部によって違っていました。
法学部:少人数教育の実施
教養学部・工学部・農学部:授業の方法の工夫・改善
医学部:カリキュラムの改革
経済学部・教育学部・文学部:就職対策の充実
理学部・薬学部:奨学金・育英貸し付け金などの拡充や増額

私は理学部地球惑星の教員も兼ねているのですが、理学部の学生の要望は教員に対する不満ではないという点でほっとした反面、教員の工夫で何とかなるものでもなく、残念です。