Social Security Number

今を去ること30年前、高校の交換留学でUSAにいたときに、「これは銀行口座を開くのに必要だから」とホストファミリーから言われて、Social Security Number社会保障番号とでも訳すのでしょうか)を取得しました。長い間そんなものを取っていたことを忘れていたのですが、生態学琵琶湖賞でいただいたお金をドルにして貯金している銀行が「危ないかもしれないから、Social Security Number持ってるなら追加申請した方がいいよ」とその方面に詳しい知人からアドバイスを受けました。そうしておけば、アメリカの預金保険機構によって別の銀行に引き継がれる作業がスムーズに行くんだそうです。
日本のアメリカ大使館に「私のSocial Security Number教えてください」と問い合わせたら、それはマニラが担当だと言われ、電話したのが1月4日。確かにあなたはSocial Security Numberを持っているから郵送で伝えると言われ、1月16日封書到着。マニラからにしては遅いなと思ったら、アメリカ本国で発送されてました。封筒にDepartment of Veterans Affairs(退役軍人部?)とあったので、いったい何なんだあ〜と思いましたが、便箋のレターヘッドによれば、Social security AdministrationはDepartment of Veterans Affairsの中の部署のようです。
それにしても、サラリーマンの妻だったり名前が変わったりして、国内の年金番号の確認でさえ結構たいへんだったのに、30年前に1年間いただけの外国人の社会保障番号が即分かり、かつ12日で届くなんて、日本とは効率が全然違うと思いました。
ところで、2000年に琵琶湖賞でいただいたお金をどうしてドルにして貯金したかというと、いずれ日本の経済はもっと悪くなって円は紙屑当然になり、研究予算は削減の一途だろうと考えたからです。その頃には今よりグローバル化が進んでドルやユーロの決済がより容易になるだろうから、今のうちにドルにして、将来の研究予算削減時に備えようと思ったわけです。同じドルにして貯金するにしても、日本で外貨預金にしたら保護対象になりませんが、アメリカでドルで貯金すれば、アメリカの預金保険機構で保護されます(琵琶湖賞の金額程度なら)。
私の予感が外れてくれることを心の片隅で期待しているのですが、あれから7年、研究予算、特に水環境のフィールドでの基礎研究に対する研究予算は、確実に減少しています。まだ貯金に手をつけないで済むのが救いですが。