競馬とFX

父は「世の中で一番賢い動物は馬や。」というくらい馬が好きで、子供のころは自宅で馬を飼っていて、多度神社の神事に出れるように裸馬も乗りこなせる人でした。会社員になってからは馬への興味が競馬に移ったのか、私を連れてよく競馬場に行ってました。レース前に歩き方などを観察し、「あの馬がええ。」とか言いながら馬券を買い、大当たりだと帰りに不二家のケーキを買ってもらえました。

資産運用もしっかりやっていた父にとって、競馬は趣味だったと思います。私にとっては資産運用まで趣味になってしまい、いろんなことに手を出して楽しんでます。

数年前に息子の影響で始めたFXは、トルコリラの下落から、あまり真面目にやるより「当たればハッピー」くらいの法外な注文をいれとくのがよいと悟りました。それで半年前くらいに1ドル103円の買い注文をいれたままにしていたところ、先日のドル安で自動的に買いが入り、今は数週間で111円近くに上がって、10万円くらいの黒字になってます。113円の自動売りをいれてあるので、売れたら近所のシーゲルに行って、新作ケーキをいただく予定です。

息子は隔世遺伝なのか真面目に資産運用していて、ドルは定期的に購入しているようです。もっとも、私が外貨運用を趣味扱いにできるのは、2000年に生態学琵琶湖賞でいただいた500万円を、「これはいつか日本で研究できなくなったときのためにドルにしておこう」と、手数料など差し引いた450万円すべてアメリカの銀行にドルで預たからかもしれません。20年後の今、その450万円は円換算で710万円になってます(普通預金です)。これだけあれば定年後10年くらいは、世界の知り合いのフィールドに行って、現地視察できそうです(欧米の研究者は定年がないことが多いので)。

思い返せば、車を当て逃げされたときは公務員だったのでバイトができず、ちょっとした文章を投稿して合計20万円くらい稼ぎ修理費にあてました。脳脊髄液減少症と診断がつくまでの何もできなかった期間も、産総研クビになったらアフィリエイトで稼げないかと匿名でブログをして、1日1000アクセス以上つくまでになりました。今回のコロナ騒動で非正規の方などの生活は大変苦しくなっていると報道されています。今後こういうことがまた起きないとも限りませんから、賃金以外の収入源を確保しておくのはとても大切だと思います。追い詰められてから始めるのではなく、楽しく無理なくできるものを、日ごろから探しておくとよいと思われます。