有機リン農薬の影響−臨床と最新研究

中国製冷凍餃子に混入し、深刻な食中毒を起こした有機リン農薬「メタミドホス」。他にも様々な製品として使用されている有機リン系農薬とは、いったいどのような弊害をもたらすのでしょう。また日本での使用状況は本当に安全なのでしょうか。
下記は市民向けに、この問題の最先端を紹介する企画です。

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化学物質問題市民研究会10周年記念事業連続講座(全4回) 
有機リン問題を考える

2008年2月16日(土)午後1:30〜4:30
第2回 「有機リンの影響−臨床と最新研究」
講師 石川 哲さん 北里大学医学部名誉教授

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 今、私たちの身の回りで使われている農薬の中で、一番ポピュラーなのが有機リン剤です。田んぼや畑、ゴルフ場、松くい虫防除、街路樹や公園、ガーデニング、家庭内で使う殺虫剤、防虫タタミ、シロアリ駆除等々。また、農薬だけではなく、プラスチックやワックスの可塑剤、カーテン・電子機器の難燃剤など、ひじょうに広範囲に使われています。
 現在使われている有機リン剤は、低毒性、分解が早く残留しない、慢性毒性がないから安全とPRされてきました。しかし、脳内の酵素の働きを阻害することによって、記憶障害、うつ、学習障害、視力障害、低体温、筋肉硬直、めまい等々さまざまな健康被害を引き起こすことが分かってきました。また、少しずつ長期間曝露される場合の慢性毒性も明らかになってきています。近年、増加してきている化学物質過敏症シックハウス症候群の主要な原因物質でもあります。
このように、ひじょうに深刻な影響を引き起こしている薬剤ですが、規制については国はわずかにクロルピリホスの住宅への使用を禁止したのみであり、自治体においては昨年、群馬県が全国に先駆けて空中散布自粛を呼びかけ、中止されたことしかありません。
 化学物質問題市民研究会では、10周年記念事業の一環として、有機リン問題の解決を皆さんと一緒に考える連続講座全4回を企画しました。多くの方の参加をお待ちしています。

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【会 場】 社会文化会館第一会議室
(東京都千代田区永田町 1-8-1 (TEL 03-3592-731)
【交 通】 地下鉄 有楽町線 「永田町駅」下車 2番出口から 徒歩3分
地下鉄 半蔵門線南北線 「永田町駅」下車 3番出口から 徒歩4分
地下鉄 丸の内線・千代田線  「国会議事堂前駅」下車 1番・2番出口から 徒歩6分
【地図】 http://www.syabunkaikan.org/Traffic.html
【参加費】 一般1,000円、会員500円
【申 込】 e-メール、FAX、電話等でお申し込みください。定員オーバーの場合のみ、ご連絡します。
e-mail:syasuma@tc4.so-net.ne.jp TEL/FAX 03-5836-4358
【定 員】 120人(先着順)
【お願い】 会場には化学物質過敏症の方や化学物質に敏感な方もいらっしゃいます。化粧品、香水、整髪料、たばこ臭、防虫剤、クリーニングしたての衣類等を避けるよう配慮をお願いします。
【主 催】 化学物質問題市民研究会
〒136-0071 東京都江東区亀戸 7-10-1 Z ビル 4階
      TEL/FAX 03-5836-4358
      メール syasuma@tc4.so-net.ne.jp
      http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/