3日、私は琵琶湖での会議で日帰り出張、D4のT君も京都での国際学会を日帰りで参加ということで、帰りは京都駅で待ち合わせて「一番後ろか前で2席取れる禁煙」で指定席を確保。のぞみは大抵、一番前と後ろに一般用コンセントがあり、さっそくPCを立ち上げてD論研究について相談。2時間しっかり議論の時間をとるって、大学にいたらとても大変ですから。
私が学生の頃は、フィジーの離島に指導教員だった小池先生達と1ヶ月住んで調査してましたので、たわいもない世間話も含めて、先生とは様々なことを話していました。私のフィールドだった宍道湖にも「一度は現場を見ておかないと」と来てくださって、1日かけて宍道湖岸を二人で車で1周して、私の調査ポイントの一般性を議論しました。先生の研究と学生の予備実験を兼ねて、毎年ワラビが出る頃に大槌の実験所に1週間くらい行って、これまた四六時中一緒でした。
海洋研でも、小池先生の部屋は実験室につながっていましたし、休憩をとる部屋も共通でしたから、お互い顔を見ないときはない感じでした。ですので、内外あわせて指導教員との会話時間は、私が自分の学生さんと交わしている軽く100倍以上はあったと思います。
やたら忙しくて1ヶ月学生とフィジーで調査なんて夢の世界に思える上に、学生と共に過ごせる構造になっていないこの専攻の環境で、講義や実習では伝えきれないものをどう伝えるのか、本当に悩ましい問題です。私が小池先生にしていただいたことを、自分の学生にできている自信が全くありません。他の専攻では、教授の部屋と実験室がラウンジでつながっているなどコミュニケーションに配慮したところもあるのですが。むしろそういう間取りの方が世間では知られていて、私の所もそうだろうと尋ねられることもあるのですが。