アーサー・ビナード「みんなの牛乳」を語る

7月31日記事でご紹介した「本物の牛乳」を作り出した「みんなの牛乳勉強会」。10月の講師は、文化放送吉田照美のソコダイジナトコ」木曜のコメンテーターを勤めている詩人アーサー・ビナードさんでした。
勉強会報告から講演内容を要約すると、

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食品偽装問題が毎日のように報道されているが、日本の一般の牛乳は、まさに贋作ならぬ「ニセモノ」。100度以上の高温殺菌をしているので、見た目は変わらないが一口飲んでニセモノとすぐわかる。
アメリカで日本の一般の牛乳に当たるのはLL牛乳で、これはフレッシュミルクとしてではなく、常温でペットフード置き場で売られている。日本ではこれと同じ熱をかけているのに、冷蔵で売っているからわかりにくい。飲んだらすぐにフレッシュミルクではないとわかるのに、フレッシュミルクのように見せかけるのはおかしい!

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私も、アメリカから帰国して飲んだ日本の牛乳のあまりに気持ち悪い味(体に悪い物を食べるとおもわずはき出してしまう反応のように)に、みんなの牛乳に出会うまでは、牛乳はいっさい飲めませんでした。
牛乳の殺菌法を、伝統的に牛乳が食文化に取り込まれ、長い期間をかけて保存法が発展してきた欧米の基準にあわせてくださいと、勉強会は関係公的機関に陳情を続けているようですが、残念ながら、誠実な対応はみられないようです。