ビジネスリーダーの英語(CD付)

3月28日付記事に続き、英語学習お勧め本です。
インタビュー集なので講演やディスカッションの練習には不向きですが、3時間以上延々英語を流したい、その英語テキストもシャドウィングに使いたい、という使い方にはGoodです。テキストに和訳はありませんが、重要語や特殊用語はピックアップされて訳がついています。
余談ですが、NPGネイチャーアジア・パシフィック(科学雑誌Natureの関連会社です)CEO兼代表取締役のスインバンクス博士のインタビューが150ページから掲載されていました。その中に
I'm originally a scientist, a marine geologist, a marine biologist. And I came to Jpan on a postdoctral fellowship to do deep-sea research.
とあります。あれ、うちでやってることと同じじゃない?と、当専攻海域の学生さんなら思うかもしれません。その通りで、彼がやってきたのは東大・海洋研だったのでした。私が博士課程の学生として当時の海洋生化学部門に通っていた頃のことです。
彼は当時の海洋生態部門にいて、厚かましい私は海洋生態部門のゼミには毎回参加させてもらっていたので、すっかり顔なじみになっていました。詳細は本に記載されていますが、その頃にスインバンクス博士はNatureの東京特派員記事を任されるようになっていました。私はと言えば島根県にある汽水の湖(海水と淡水が混じっている湖)である宍道湖が淡水化されるのをどうやったら防げるかばかりを考えていて、スインバンクス博士に「淡水化したら植物プランクトンを食べるヤマトシジミという二枚貝が消滅して富栄養化するのが必至だから、何とかして食い止めたいです。紹介記事を書いてくれませんか。」とお願いしました。それでしっかりNatureに宍道湖淡水化問題が取り上げられたのでした。
学融合が強調される以前から海洋研はそんな雰囲気だったわけですが、うちの専攻は陸域も海域も今も変わらず、学生さんの取り組み方次第で本当に学融合ができるところだと思っています。今年度受験者向けの環境系入試案内書には、卒業生によるこの専攻の紹介記事があって、同じような感想が書かれていました。新領域教務科に問い合わせれば送ってもらえると思いますので、是非参考にされてください。

ビジネスリーダーの英語―THE NIKKEI WEEKLY INTERVIEWで聞く

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