出雲にもアメリカザリガニ

何がご縁のきっかけだったか、島根県宍道湖周辺で生物保護活動をしているホシザキグリーン財団から、この時期になると研究報告書とニュースレターが届きます。
今回、アレ?と思ったのは、宍道湖より少し上流にある公園でオニバスを増殖しようとしたら、アメリカザリガニがちょちょん切ってしまうという話題。約120平方mのその池にいったいどれくらいザリガニがいるのか、6月末からエビかごを仕掛けて定期的に回収したところ、11月末現在で累計350個体を越えたそうです。10月過ぎからはおそらく低水温が原因で捕獲数が減っていますが、それでもカゴまで来る個体がいるわけです(ニュースレターNO13より)。
以前、松江の知人に「アメリカザリガニがシャジクモ復活の妨げになっている可能性があるので学生のテーマにする予定です」と話したら「そんなことはあり得ない、こっちにはザリガニはそんなにいない」と言われました。実際に松江周辺のため池に行くと、シャジクモは生えているし、ザリガニも見あたりませんでした。でも人工的に作った公園の池には、とんでもない密度でザリガニがいるようです。
つくばの学園都市では田んぼの水路とか公園の水辺とか、どこにでもザリガニがいるという感じですが、松江ではそうではなく偏在しているのか、しているとすればどうしてなのか。昨年度は2度松江周辺に行ったのですが、酸性雨関係の調査で頭がいっぱいでした。今度行ったらまた、水草やザリガニ探しもしてみようと思います。