宍道湖四珍

シジミで有名な宍道湖ですが、海水と淡水が混ざった湖なので淡水魚も海産魚もいます。江戸時代シジミは宍道湖周辺で利用される程度で、関西まで出荷されていたのはウナギでした。
宍道湖の豊かな水産物は昔から「すもうあしこし」と覚えられていました。

す…スズキ
も…モロゲエビ(ヨシエビ)
う…ウナギ
あ…アマサギ(ワカサギ)
し…シラウオ
こ…コイ
し…シジミ

残念ながらネオニコチノイド系殺虫剤によって昆虫と同じ節足動物であるモロゲエビが激減、また餌となる節足動物が減ったので、ウナギとアマサギも激減しました。なので今は宍道湖四珍です。
さらに残念なことに、島根県はネオニコ対策はしない(調査さえしない)とホムペで公言しています。

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ウナギ・ワカサギだけでなくエビもトンボも激減しているのですから、この説明はデタラメです。
島根県庁はデタラメですけど、一部市町村は真剣に環境を守ろうとしています。たとえば、県産ハチミツをいくつか調べた中でネオニコがでなかった「奥出雲町」です。

宍道湖に面している松江市では、宍道湖七珍のハンコをふるさと納税の返礼品にしていました。七珍への愛着満載です。

このハンコは障がい者、健常者のへだてのない地域社会をめざすNPOが作っているそうです。素晴らしいコラボですね。
松江市には宍道湖をずっと見てきてネオニコがユスリカやフナムシを急減させたことを実感している方が多くいます。県庁がある松江市がそういった多くの住民とコラボして、県の蒙昧をただしてくださればと思います。