アルコールと脳の委縮

水圏環境に関する講義に関連してネットで検索していたら、偶然、表記のページを見つけました。「脳の萎縮」という単語はすぐに目が留まるようです。
脳の萎縮によって脳の萎縮が根気がなくなったり判断力が欠ける原因になるかもしれないというのは、当たっているように思います。記憶喪失にも関わっているようです。
そして、萎縮した脳がアルコールをやめると元に戻ることがあるのなら、脳脊髄液減少症で一度は縮んだ脳も、元に戻る可能性がゼロではないかもしれないと思いました。
コルサコフ症候群も、ウィキペディアによると回復可能な可逆的障害だそうです。
そのコルサコフ症候群はウェルニッケ脳症が慢性化したものと書いてあって、そのウェルニッケ脳症はについては、「ある程度回復してくると、目がゆれて、物が二重に見えたり、めまいがしたりする。 精神的な症状により、無力や無気力になり、うつになってしまうこともある。」と、脳脊髄液減少症と重なる記載がありました。
脳が縮むと、他の原因で脳の一部が機能低下するのと同じような症状がでるのかなと思いました。

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アルコールと脳の委縮
二日酔いの時に起こる割れるような頭痛は、アルコールの浸透圧によって脳の中の細胞に含まれている水分が失われるために起こります。マウスを使った実験では60%も水分が失われるということも分かっています。
ですから、お酒をたくさん飲んだ翌朝は、脳はしわしわに縮んでしまっています。この脱水症状は水分の補給によって回復します。
ところが、大量のお酒を毎日飲んでいますと、飲んでいない人よりも脳委縮を起こす可能性が高くなります。そして、この委縮は意志や判断をつかさどっている前頭葉でよく見られるのです。
アルコール依存症では、意志が弱くて根気がなく、その場任せでモラルに乏しく、判断力が欠けているような人が多く見られます。これは脳が委縮している影響かもしれません。
これらの脳の委縮が記憶にかかわる脳幹の乳頭部に及ぶと、コルサコフ症候群という特殊なぼけが起こります。
最近の研究で、お酒を止めると委縮した脳が、元に戻ることがあることが分かってきました。つまり、早い時期にお酒を止めることが大切です。また、委縮した脳が回復するのは比較的若い年齢の人に多いようです。更に、男性よりも女性の方が回復することが多いといわれています。