適度な飲酒

「ごめんなさい、お酒、飲めないんです」「え?冗談でしょう?」
交通事故以前はかなり飲む方だったので、今でも時々こんなやりとりがあります。正確には飲めないというより、飲むと30分後くらいから頭痛がするので、寝酒しかできないというところです。

頭痛の原因は飲酒による脳の水分喪失なので、健康な人でも過度な飲酒は脳に悪影響を及ぼすはずです。いったいどれくらいが悪影響を及ぼさない限度なのか。
ネットで調べてみると、脳ドックを受診した1614人(男性1200人、女性414人)を対象に、飲酒と脳萎縮の関連を調べるたという報告がありました。それによると、1日1合程度の飲酒では、脳萎縮の程度は非飲酒群と変わらない。ところが、1日2合以上飲む人に注目すると、30歳代の飲酒群は40歳代の非飲酒群と同程度の脳萎縮を示していたそうです。40歳代以上についても同様の傾向が認められたと言うことで、1日2合以上の飲酒をすると、脳萎縮が約10年早く進行することになるようです。
http://www.chiba-net.or.jp/kusaka/kubota1.htm

以前に飲酒と血圧について調べたときにも、1日2合以上飲むと10歳の加齢に相当する上昇が生じるとありましたので、毎日飲むなら日本酒1合まで、また,脳脊髄液減少症の方は、たとえ回復しても、おつきあいでたまに飲むのも1合までに止めておいた方が無難かもしれません。

ちなみに日本酒1合のアルコール量に匹敵するのは、ビールは大瓶1本、ウイスキーならダブル1杯、ワインならばワイングラスで2杯程度、焼酎ならばダブル1杯半だそうです。また女性は男性の半分にした方が安全とするサイトもありました。

私の場合、昨年から脳脊髄液減少症がかなり回復したので、寝る前には音楽を聴きながら一杯という事故前の習慣を復活させていました。脳の高次機能が商売道具の仕事ですから、女性の場合はリスクも高そうですし、お酒は極力控えた方がよさそうです。