地理学の活性化

今年度から日本地理学会の企画専門委員を務めています。昨日の委員会では、学会活動の活性化について議論されました。地理学会では既に2003年に、学会活性化に向けて「日本地理学会グランドビジョン」を作成しています。
グランドビジョンは下記の文章から始まります。

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工業化社会から情報化社会・知恵の時代へと時代は大きく転換しつつある。こうした時代の学問は水平思考の文理融合型を重視するといえる。それは文理融合型学問体系を構築してきた地理学の時代が到来したことを意味する。
しかし現実は逆で、むしろ地理学を取り巻く環境は厳しさを増しつつある。また、これまで地理学が主に研究をしてきたことが、新たに独立した研究分野として地理学と対峙する現象も目立ってきている。


このブログの趣旨説明に書いたように、私が考える陸水学は「場の学問」であり、基本となる考え方は地理学と共通していると思っています。その地理学の学会で危機ととらえられていることや打開策として議論されていることは、陸水学にも共通することがありそうです。今後の議論が楽しみです。


PS:地理学の地域への貢献が話題になったときに、私が中学のPTAで取り組んでいる危険箇所マップを紹介したところ、「私もPTAやっていますが、うちの学校では○○からマップ出しています」(そう、その○○とのコラボ考えているんです!)とか「実はつくばの○○小学校とセイフティマップ作りの実験をやってます」(それ、うちの中学の校区じゃないですか。。)とか、地理やっていると似たところに行き着くんだなぁと思いました。