アルツハイマー病予防と脳脊髄液減少症対策

昨夜(1月19日)放映されたNHKスペシャルアルツハイマー病をくい止めろ!」の内容は、NHKスペシャルのホームページではなく下記の「健康ホームページ」に具体的な内容がまとめられていて、参考になります。
http://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/
脳脊髄液減少症も脳全体が縮小することで、海馬の一部が縮むことにより、私のように30代でも強度の記憶障害が起こるのだと思います。このブログでご紹介してきた私なりの対策のひとつが、ジョギングなど、なるべく体を動かす、でした。
http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20091023
上記記事では脳活用術として体を動かすことの効用を紹介した番組をお伝えしましたが、アルツハイマー病で萎縮した海馬の回復にも運動の効果があることが、昨日のNHKスペシャルで紹介されていました。
このサイトでは紹介していないのですが、昨夜のNHKスペシャルではもうひとつ、予防法を紹介していました。アルツハイマー病の原因と目される「アミロイドβ」は発症の25年前から増加が始まるのですが、「質の良い睡眠」をとることでその増加を抑えることができる、というものでした。質の良い睡眠として番組では「何度も目覚めない」とアナウンスしていました。髄液を採取して、髄液中のアミロイドβの濃度を測って上記の傍証としていたのですが、これを見て私はもうひとつ、睡眠の効果があるように思いました。髄液の中にアミロイドβが出るということは、髄液の産出・消滅を通じて脳内で生産されたアミロイドβが脳外に排出されて濃度上昇を防ぐという機能も、髄液が担っているのではないか。専門誌で確認はしていませんが、篠永先生の本には、髄液は寝ている間に産出されるので十分な睡眠をとるよう指導されていたと思います。ということは、「質の良い睡眠」とは十分な時間、途中で目覚めずぐっすり眠ること、になるでしょう。
最近、多少の飲酒は健康によいとする説もあるようですが、この観点からは、寝酒はよくないと思います。よく言われるように、寝酒は睡眠導入にはなっても、眠りが浅くなりやすいです。ビールだとトイレが近くなって起きてしまうこともあります。飲酒するなら寝酒ではなく晩酌の方がよさそうです。