今日はXX先生を訪問し、水環境に関して広い範囲でご教示いただきました。
話題のひとつが、化学物質が慢性的に日本人の健康に害を与えているとしたら、何が原因と考えられるかでした。一致したのが、残留塩素・有機塩素化合物。バイオアッセイで毒性を測ろうにも、少しでも残留塩素があったら測れないほど塩素は影響が強いそうです。また河川の魚類を見ていると、内臓に種々の有機塩素化合物が蓄積していて、人間にも蓄積していないハズはないとのことでした。
毒性と言えば有機リン系を思い浮かべる方が多いのですが、有機リン系は神経系に対する毒性が主であるのに対し、有機塩素系は免疫系や代謝系などが慢性的に損傷を受けているのではないかという点でも意見が一致しました。
不思議なことに環境中の残留塩素や有機塩素化合物の慢性毒性については、少なくともXX先生が調べていた10年ほど前には、海外でもあまり研究されていなかったとのことでした。「エコチルで調べたらいいのに」と言ったら、日本はかなり昔から全国的にバックグラウンドが高いから、差が出ないかもしれないとのことでした。根が深い。。。