DVD「みつばちからのメッセージ」

1990年代から使用されているネオニコチノイド系農薬によって、ミツバチの大量死が頻発しています。
被害はミツバチだけではなく、他にも目につかないところで、様々な生物が死んでいます。また食物連鎖を通じて生物濃縮し、捕食者にも影響が及びます。
このビデオではさらに、昆虫を殺す農薬が人間に与える影響が散布前後の幼児の絵で明瞭に示されています。そして農薬の人体への影響(特に脳神経系に与える深刻な影響)について、東京都神経科学総合研究所の黒田洋一郎先生が解説されています(岩波新書アルツハイマー病」の著者です。ぼけたくない方には是非お勧めの一冊。後書きをお読みになると、化学物質をなぜ真剣に考えないといけないか、納得できると思います)。

当ブログで何度も指摘しているように、生物多様性を破壊しているのは土木工事その他の物理的な改変だけではありません。拙著「里湖モク採り物語」で示したように、主な一次生産者を全国的に大型植物から植物プランクトンに変えてしまうと言う生態系の根幹を破壊するような人為は、物理的な改変ではなく化学物質によって起こったのです。物理的な改変で日本中の自然を破壊するなんてことはあり得ません。そして、目に見えないところで変わっていく環境に住んでいる私たち自身が、全く何も影響がないということが考えられるでしょうか。
持続可能な社会、多様な生物と共存する社会を真剣に考えている方には、是非このDVDをごらんください。

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