稲藁による肉牛の放射能汚染が全国的な問題になっています。
東毛酪農の牛乳を協働購入している「みんなの牛乳勉強会」報告7月号によると、乳牛については早い段階から牧草の汚染が問題視され、自家製牧草の処理と輸入牧草の経費が深刻な打撃となっていました。
汚染された牧草の処理としては、地中深く埋めるか(非常に経費がかかる)、繁殖和牛など人が直接口にしない牛に与えることが勧められています(許容値は5000Bq/kg以下)。しかしこれらの牛達を飼育している牧場からの糞や尿と一緒にセシウムが排出され、それらが堆肥化されると耕作地にセシウムが集積します。
東毛酪農では利根川河川敷の野草を牧草として与えていました。今回の放射能汚染の牧草や河川敷の草は刈り取ってどこかに保管する必要がありますが、5月以降に刈り取った牧草については、処分費は補償の対象外になるのだそうです(5月でセシウム汚染が無くなるわけでもないでしょうに、なぜ?)。
勉強会では、放牧などの、より自然に近い牛飼いをしていた酪農家がより放射能被害のダメージを受けたことを大変重く受け止め、反原発の立場でそれぞれ行動することを確認したとのことでした。