3.11から1年

今日で3.11から1年。犠牲になった方々のご冥福を改めて祈ると同時に、生き延びた方々があの日を思い出して、トラウマで苦しまれないよう願っています。
茨城県も被災地です。このブログでも霞ヶ浦放射線液状化について取り上げてきました。特に霞ヶ浦については3月28日記事で、水道原水として今は東京より低い値でも、これからは上昇する可能性があることを指摘しました。同時に、霞ヶ浦周辺の研究者の方と何ができるかを相談しました。
その頃、茨城大学東日本大震災放射能汚染からの地域社会の復興と再生に向けた調査・研究プロジェクトを立ち上げるということになり、霞ヶ浦も対象にすることになりました。また東京大学を中心としたチームも、ヨウ素131 やセシウム137 等の放射性物質が大気の流れによって移動し、雨などに伴って地表面に降下し、土砂等とともに水の流れに沿って川を流下して、どういうタイミングでどの程度の濃度で水道取水源に到達するかを推計できるシミュレータを構築する研究を始めました。
http://www.water.jst.go.jp/project/h23-index.html

茨城大学のプロジェクトは、1年を経た3月28日に調査研究報告会を開催します。
http://www.ibaraki.ac.jp/events/pdf/seikahoukokukai2.pdf
関心のある方には茨城大学 学術企画部社会連携課(電話 : 029-228-8585)にお問い合わせ下さい。

NPO法人アサザ基金は、年が明けてから霞ヶ浦放射線液状化について騒ぎ出しています。「今更。。」という感じです。受け狙いがアリアリで、アサザ植栽といい放射線といい、次世代にとって大切なことをパフォーマンスのネタに利用する態度には強い憤りを感じます。
http://www.kasumigaura.net/asaza/03activity/01lake/save/index.html
上記のページを、手賀沼周辺のホットスポットについて、原発事故直後から除線に向けて活動してきた方に紹介したところ、他の仲間にも確認するが個人的な感想として、「まず陸上のホットスポットを除去するのが先。限られた予算を有効に使わねばならないことを考えると、なぜ川にこだわるのか理解できない。本当に危険と考えているのなら、どうしてマスクもせず、素手で調査するの?」とのことでした。
下記はアサザ基金のホームページの「ホットニュース」にあった内容です。茨城県の研究機関に協力を呼びかけていますが、その前にどういう調査がされているか、きちんと調べるべきではないでしょうか。もう調査しているのに何で今更。。。と協力を断る研究者が大部分だと思いますが、アサザ基金のことですから、「これらの研究者も茨城県と同様に傍観者として振る舞うのか、多くの県民が注視している。」などと自分たちを正義のヒーロー、自分たちに賛同しないものは市民の敵みたいなステレオタイプ的な書き方で攻撃するのかもしれませんね。
http://www.kasumigaura.net/asaza/images/kenkai.pdf

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アサザ基金ホームページ「ホットニュース」から

霞ヶ浦放射能汚染から救え!3/8 市民モニタリングを開始しました<研究機関各位>3/10(土)霞ケ浦流入河川における放射性物質のモニタリングの進め方についての話し合いを行います
2/23 国土交通省 霞ヶ浦河川事務所に「霞ヶ浦放射能汚染対策および防災対策についての緊急の質問書」を提出しました
2/20 茨城県知事からの「霞ヶ浦保全と防災に関する緊急の要望」 に対する回答についての見解
2/17 茨城県知事へ提出した「霞ヶ浦保全と防災に関する緊急の要望」 に対する回答を受け取りました。