アサザ基金は日本の科学リテラシーのレベルを問うている

NPO法人アサザ基金が公教育まで悪用している現状を各方面に訴えたところ、不思議な現象がネットで起こっています。
私が訴えを起こすまでは、Googleで「アサザ」で検索すると「アサザ基金批判」というキーワードがでてきたのですが、それが消えています。キーワードが消える仕組みがよくわかりません。アサザ基金の働きかけでしょうか。
また「アサザ基金批判」で検索すると、アサザ基金を擁護する記事が上位に並んでいます。以前は私のブログが必ず1面にあったのですが。
Googleはアクセス数が高いものから表示されると思いますので、アサザ基金にだまされている方々が、頑張ってアクセスしているのかもしれません。
しかし地元の霞ヶ浦では霞ヶ浦の再生に取り組んでいるボランティア団体の方々はアサザ基金に対して強い反感を持っておられます。
科学者でアサザ基金の活動を支持している方も皆無です。
アサザ基金の問題は、日本の科学リテラシーの問題でもあります。


(参考)Wikipediaでは科学リテラシーの定義として下記を紹介しています。
アメリカの国立教育統計センターによると、科学リテラシーとは「個人としての意思決定、市民的・文化的な問題への参与、経済の生産性向上に必要な、科学的概念・手法に対する知識と理解」であるとされる。また科学リテラシーのある人物とは、以下に挙げる能力を有するものとされている。
・実験・推論の考え方および基本的な科学的事実とその意味を理解している。
・日々体験する物事に対して好奇心をもって接し、疑問を見出し、問いかけ、答えを導くことができる。
・自然現象を、表現あるいは説明、予測することができる。
・マスメディアの発する情報を分別を持って読み取り、その帰結の妥当性を社交の場で話しあうことができる。
・国や地域の意思決定に伴う科学的な問題を認識し、科学的・技術的に熟考した上で自らの見解を表現することができる。
・情報源および研究手法に基づいて、科学的情報の質を評価することができる。
・議論の場において、証拠に基づいた主張・評価を行い、そこから妥当な結論を導くことができる。


(追伸)3月24日現在、「アサザ基金」でGoogle検索すると、冒頭に「アサザ基金批判」のキーワードが再び現れました。また「アサザ基金批判」で検索すると、私のブログが5番目と6番目にランクインしていました。アクセスいただき、ありがとうございました。

インターネット空間は、一見全員参加が保証されているようで、実は検索エンジンなどの力を借りつつ、アクセスランキングをアップできるリソースを持ったものが世論を操れるという危険を孕んでいます(例えばドミニク・カルダン著「インターネット・デモクラシー」)。
科学者であり教員である私は、マスコミやインターネット操作にかまけるわけにはまいりません。アサザ基金問題に関心を持って下さった方には、お近くの方にこの記事や「アサザ基金による「粗朶消波施設の設置について」の見解」記事、カテゴリー「アサザ基金の欺瞞」を勧めてください。
よろしくお願い申し上げます。