近くのスーパーに行ったら、これまでは宍道湖産だったレトルトシジミが、十三湖産になっていました。20年以上シジミ漁獲量日本一をキープしてきた宍道湖ですが、今年は首位転落、一位を奪ったのは十三湖でした。その影響が早くも茨城まで広がっているようです。
かつての宍道湖は1平方メートルにシジミが1000個もいて、多少のアオコは吸い込んでくれるし、漁獲がそのまま窒素やリンの系外除去になって、水質が過栄養になるのを防いでいました。シジミ漁獲量の低下は水質の悪化にもつながります。
そんな宍道湖でアオコや水草をなくし、シジミの再生産をしやすくするには、淡水に近い現在の塩分を、シジミがたくさん取れていた頃の塩分(できればそれ以上)に上昇させるしかないと私は思っています。
かつて宍道湖周辺の住民や漁師さん達は、公共事業による淡水化はシジミを壊滅状態にし、その結果宍道湖の生態系が劣化し、水質も悪くなると反対運動を展開しました。なのに自然に起こっているのであれば淡水化しても仕方ないとするのか、シジミがたくさんいた頃の生態系に再生させるのか。
汽水域の生態系を最も左右するのは塩分です。いろいろハードルはありますが、あらゆる機会を使って、塩分をあげる合意形成に尽くしたいと思います。
それまで頑張れ!宍道湖シジミ。
(追伸)
明日から最長10月22日まで海外で、ネットにアクセスできない可能性大です。