昨日(3月20日)は宍道湖のヨシ植栽地を調査してきました。
下の写真は8月に調査したときの様子です。
そして昨日の様子。湖岸にヨシ起源の植物遺骸が分厚く集積していることが分かります。これに覆われたところは嫌気的になり、シジミの生息に悪影響を及ぼすことが懸念されます。
枯れヨシに覆われていないところでも、有機物供給が増えたことにより、せっかく砂で浅場造成しても、このように硫化物で真っ黒の砂になります。まるで霞ヶ浦のアサザ植栽地のようです。
アサザ保護のために消波堤を造ったところで二枚貝が消滅したことはこのブログで何度がご報告したとおりです。有機物負荷の観点から、ヨシ植栽事業がシジミの減少につながった可能性は十分にあると思います(主な要因は植物プランクトン種の変化だと思いますが)。泥質堆積物への覆砂や浅場造成だけでしたら、シジミ生息場所の増加につながると思いますが、もしそれが目的でしたら、ヨシ植栽はしないようNPOなどに指導してもらえればと思います。