アサザやヨシの植栽は酸欠を招く

1月24日の記事で紹介したように、今や中学理科で「アサザやヨシを植えたら、微生物によって水質が浄化する」と、日本の理科教育のリテラシーが疑われるような、とんでもないことが書かれています。15年ほど前に、同様のホラを書いたビラをアサザ基金がつくばの小学校でまいていた時からイヤな予感はしていたのですが、まさか理科の教科書に関わる専門家までだまされるとまでは思っていませんでした。こんな、イメージに流された理科教育をしていては日本の水環境が悲惨なことになるので、被害が起きていない地域でも一般向けにこの問題を伝えていくことに決めました。
その第一弾として、27日に諏訪湖で講演してきました。予想以上に反響があり、知り合いが送ってくれた報道記事は4紙にのぼり、うち1紙は一面でした。
嬉しかったのは、私が意図していた内容がほぼ100%伝わっていたことです。駒場で90分2回担当しているオムニバス講義では、試験の採点のたびに「どうしてこうも誤解されちゃうんだろう?」と自己嫌悪に陥る回答があって落ち込むのですが、今回は理系でない方にどう説明すれば理解いただけるか、1か月くらい検討してきた効果があったようです。
実は本郷の今年度の講義も、内容は例年とほぼ同じですが、PPTはかなり変えました。今日の試験の回答ぶりで、満足するか落ち込むか。。。