今日は出雲科学館で午前2時間小学生、午後2時間中学生を対象に、宍道湖の水質浄化に関する講義を行いました。中学生は教育実習で1ヶ月教えていたのでまぁ慣れていたのですが、小学生は10年以上前につくば市の小学5年生全員を対象にした1時間弱の講義を1度しただけで、2時間どうやって持たせようと、数ヶ月間考えて内容を決めました。
まず宿題として
「あなたは宍道湖の岸、水、生き物がどのような状態だときれいな状態だと思いますか。」
を書いてきてもらいました。案の定ありました。
「きれいなところにいる虫(カワゲラ、ヒラタカゲロウ)がいる。」
講義が終わるころには、水は透明でない方がよい、きれいなところにいる虫がいたら宍道湖としてはかえって変、ということを納得してくれたようでした。
元気な小学生ばかりで、積極的に手をあげて自説を披露してくれて、とても楽しいひとときでした。
中学生達がおとなしかったのは、かつて小学生の行事としてやっていたヨシ植栽が実は水質を汚濁させていたとの写真が出てきたり、アサザを植えたら水質が浄化するとの中学3年の理科の教科書の記載は、植物が有機物であることや光合成を行うことも忘れた大人が書いたデタラメだとか、驚きの内容を出し過ぎたからかもしれません。先生の言うことを鵜呑みにしていてはまともな科学者にはなれないと、ガッテンしてくれたかな(笑)。