地震だけではない!防災力を身につけるために

4月16日のブログで、高校の地学で防災を意識した講義を受けたことで、地学リスクに配慮する習慣が身についたことを書きました。
「地学」=理系科目→数学→拒否反応!となる文系の方もいるかもしれませんが、私自身は高校を2年で中退、入学したのは文科III類と、高校までは文系人間でした。それでも身を守るために必要な地学の知識は十分に理解できます。
特に下記の本は高校で地学を教えて下さった恩師の工夫が随所に見られ、ほとんどのページに分かりやすい図や写真が配置されています(百聞は一見に如かずです)。下記に出版社から頂いた案内文を抜粋しました。この日本に住む以上、全国民必読の書だと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本書は、新たな実務担当者が数多く必要とされている「防災」に関し、自治体をはじめ、企業や学校などでも、幅広く使えて役に立つ教科書を意図して作られたものです。掲載情報は最新ながら、内容はきわめて平易で、高校の教科書の内容をすべて忘れてしまった人でも学習できるものになっており、専門知識がないのに、いきなり防災担当になってしまった実務担当者などには最適です。
本書の最大の特長は、「地学教育は最大の防災力である」というポリシーを強く打ち出している点にあり、これは最近数多く出されている類書にはないものです。
自然現象を相手にする防災は、常に我々の想像を超える、想定外の事象や出来事への対処を求められます。その危機に臨んで、より適切な判断・決断をするためには、平時の訓練や対処マニュアルも必要であることは勿論ながら、それ以上に、災害のメカニズム、とりわけ地学的事象に関する基礎的な知識・教養を持っていることこそが重要である、という考えに基づいて作られたマニュアルなのです。
そのため本書では、理科教育の基本的な方法論を応用したく4段階教育>を用い、個々人に災害の危機を乗り越える<判断力>を身に着けてもらうことを強く願っています。

自然災害から人命を守るための 防災教育マニュアル

自然災害から人命を守るための 防災教育マニュアル

(追伸)
案内文にある「専門知識がないのに、いきなり防災担当になってしまった実務担当者」は、ブラックジョークではありません。自治体では2年程度で部署を移動しますから、9割以上の自治体防災担当者は、専門知識が無いと思ってよいでしょう。