琵琶湖でも貧毛類が減少

毎年7月下旬は滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの評価委員会に出席し、一日かけて研究成果を拝聴します。宍道湖手賀沼霞ヶ浦など、私自身のフィールドと比較できて、とても勉強になります。
昨日のご発表で、琵琶湖では貧毛類(ミミズ)が減っているとの報告がありました。原因として有機物や泥分が増えた為と推定されていましたが、そもそも堆積物食者の貧毛類が、多少泥っぽくなったくらいで減るとは考えられません。
実は昨年12月25日付記事で「環形動物では1982年に低塩分側(斐伊川側)に多く分布していた種が、今回激減していました。」と書いた環形動物は、貧毛類のことでした。同じことが琵琶湖でも起こっていて、愕然としました。他の湖沼でも同じ原因で影響しているとすれば、節足動物だろうと思っていました。
貧毛類の他湖沼での増減も確認する必要がありそうです。