あと10年以内に、日本人の大部分が経済的にかなり苦しい生活を強いられると予測しています。「、」「。」入りというあまり見ない書名が面白くて手に取ったところ、著者は２チャンネル、ニコニコ動画の開設者でした。
忙しい、本を読むのが苦手、という方は、第２章第１節「『お金』も『人材』も集まらない日本経済の未来」の全14頁だけ読んでみてください。「これは面白いかも。」と思ったら、次に第３章「世界情勢を予測してみた」の初めから16頁を。高校でアメリカに留学して、「だから日本はいつかは衰退するだろなぁ。」と私が感じたことが書かれてました。中国をどう考えるかもシンプルに解説していて、メジャーなメディアにない視点だと思います。以上が役立ったと思ったら、残りも示唆を受ける可能性大。
著者の指摘のうち、「この政策、ダメでしょ。」と私も考えていたひとつが、「移民受け入れ」。それよりも機械化を格段に進めるための政策を展開すべきです。「カジノは日本では成功しない」も同感。
これは違うかな？と思ったのが、「犯罪を起こして、一般人を巻き込むことに何の躊躇もしない人にはウサギを配れ」。そういう人達が増えて来た原因は社会での孤立と考えているからでしょう。私は、日本の場合は社会での孤立だけでなく、化学物質の影響も大きいと思っているので、ウサギでは無理だと思います。
基礎研究は「大学の自治に任せ、国家予算の何％を研究に使うなどだけを決めて、あとは優秀な教授達が『この人はすごい』と思う人を学長にして、その人が予算を配分すれば良い。」は、この著者にしては小手先な提案では？その程度で何とかなるようなレベルではないと、日本のトップレベルと目される大学の理系の教授として思います。
