残念な「れいわ新撰組」

私は原発、辺野古、拉致問題に関心を持っていて、このブログでも原発や辺野古基地化について反対の立場を表明してきました。拉致問題は国の責任放棄としか思えず、蓮池透氏の著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」などを読んでました。
なので比例代表は「れいわ新撰組」に投じたいところだったのですが、平気で嘘を言って攻撃する候補者がいて断念しました。
その候補者は昨年、某NPOと組んで「霞ヶ浦でアサザという植物が絶滅した。茨城県や国交省のせいだ!」と攻撃していました。

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霞ヶ浦でアサザが絶滅した事実はありません。昨年も今年も、霞ヶ浦で開花しています。

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この候補者は下記のように、元生態学会長も攻撃しています。

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実はこの候補者は私にも事実無根の言いがかりをブログやツイッターで書き立てていました。その一部が下記です。
http://anmintei.blog.fc2.com/blog-entry-937.html
このブログの下の方に、「生態学を勉強した私としては、山室教授の言っている事が正論にしか思えないのです。」とのコメントが投稿されています。それに対してこの候補者は
「ということは、生態学を勉強すると、頭がおかしくなる、ということを意味しています。それは大変深刻なことです。」
と答えています(こういう考え方をする人なのです!)。
私への批判は荒唐無稽と無視していましたが、万が一この候補者が議員になったら、あることないこと持ち出して省庁等を攻撃し、国会の貴重な時間を無駄にしかねません。
また、杞憂とは思いますが、かつてナチスは泡沫政党とあなどられるうちに、いつのまにか政権を取って、科学を装った非科学的主張(アーリア人種至上主義など)を広め、ユダヤ教信者を虐殺しました。この候補者は一般受けする文章を書くのが得意で、著書「原発危機と『東大話法』―傍観者の論理・欺瞞の言語―」は一時話題になりました。
「れいわ新撰組」はナチスのように、事実無根の煽動によって国民を動かすこともやれる要素を抱えてしまったと言えます。
残念です。