三輪正幸著「おいしい果樹の育て方」

以前にご紹介した「おいしく育てるはじめての家庭果樹」の同じ著者による、内容が倍以上濃くなった本です。
前著は鉢植えだけ解説していましたが、本書では地植えでコンパクトに育てる方法を解説した上で、鉢植えでの育て方を解説しています。ですので、本書があれば前著は不要です。
また前著では各種一律6頁で解説していましたが、本書では、たとえばブルーベリーは10頁になり、必要な作業が写真で丁寧に解説されています。またどの種類にも栽培カレンダー(植え替えや施肥時期など)と、植物のどの生長段階でそのような作業を行うかを図示したカレンダーが掲載されているので、「今月、何するんだっけ?」「花が咲いた後することは?」といったことを一目で確認できます。
前著では14種解説されていましたが、本著は目次で19種、うち1種が「柑橘類」となっています。前著で個別に取り上げたレモンとゆず以外にキンカン、温州ミカン、文旦、その他(甘夏など)も解説しているので、実質として前著の5割増し以上の種類をカバーしていることになります。
ちなみに前著は111頁で1000円、本著は191頁で1500円です。お得でしょう?
前著を2013年に出してから6年で、こんなに内容を充実・発展できるなんて、あやかりたいなぁと思いました。