スジエビ100匹ゲット!

今日は霞ヶ浦にスジエビの稚エビを採りに行きました。目標は100匹!予備実験の結果を毒性学の専門家の方に評価いただいたところ、1容器7匹以上でコントロール3、ネオニコ入り3が最低必要と指摘されたからです。これに塩分の有無を加えると12容器×7で84匹は必要です。
この強雨ならテナガエビ釣りはいないだろうと思いきや、釣り人の情熱というものは尋常ではなく、どのスポットにも必ず誰かいました。仕方なく、その方達が座ってない所で網ですくってました。
自宅でスジエビの子供を見ていると、人工水草に隠れたりとまったりすることなく、みな開けたところで歩き回ってました。そこでヨシの近くですくったところ、予想通りいませんでした。次にヨシの近くの平たい場所ですくったら、ヨシゴミが入るばかりでエビははいりません。
「やっぱり。。。」と思って、消波堤が切れて流れがあり、砂地になっているところですくったら面白いように採れて、2時間で無事100匹以上ゲットしました。推理が当たったのはいいのですが、霞ヶ浦では植生(アサザやヨシ)を保護するとして至る所に消波堤が設置されています。やがて湖岸の大部分が植物の遺骸だらけになって、船で消波堤の沖側で漁ができるプロの漁師しかエビ採りができない、とんでもなく親水性の低い霞ヶ浦になってしまうのではないかと不安になりました(そもそも植生を増やさねばならない科学的根拠が、私には理解できません)。

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採ってきたエビは淡水(左の水槽)と10分の1海水(同、右)に2日間馴致させて、ネオニコの曝露実験に使います。何となく、右側の水槽の方が、慣れぬ海水に入れられて騒ぎ回っているように見えます。明日には落ち着いてくれているかな?

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