コロナによるオンライン講義はいつまで続く?

4月時点で私は1年で済むだろうと思っていました。それまでにワクチンが普及するのは難しいだろうけれど、感染者を増やさない方策は確立するだろうと思ったからです。それで1年単位のWifiを契約しました。
しかし現時点で、来年夏学期終了まではオンライン講義が続くだろうと思っています。
理由は下記です。
1)情けないことに、未だにPCR検査数が非常に少ない。無症状者が自宅待機してくれないと感染はおさまらないのに、この状況だと無症状者は自覚なく出歩き続ける
2)コロナはかなり速く変異することが分かってきた。インフルエンザもタイプ別に異なるワクチンを打っていることを考えると、できたワクチンが安全であったとしても、効くかどうかは不明。
この1)、2)から、感染が3月までに終息することは無いだろうと思いました。
一時「コロナなんて風邪程度」との暴言がネットに上がったこともありましたが、若者でも重症化したり、重症化しなくても後遺症が残ることがわかってきました(インフルエンザよりも厄介)。なので、「コロナなんてたいしたことない」と大多数が考える状況にはならないと思います。
その前提で、
3)大学は若者が集中する上に、部活などでの密な接触などクラスターが起こりやすい。その上に留学生の入国を緩和する動きがあり(初期に入ってきたのは武漢型、次がヨーロッパ型)、ちょっと油断したらクラスター発生というリスクは高止まりする。
4)大学でクラスターが発生すると学生の就活に影響するなど深刻な状況になるので、大学は教育機関の中でも慎重な対応を続けざるを得ない(なので小中高は通学していても、多くの大学で未だオンライン)。
3)、4)の事情が大学にはあるので、来年の夏学期も、多くの学生が教室に密集せざるを得ない講義は、オンラインにならざるを得ないと思います。

実験やフィールド調査などは対策を十分に施すことで可能だと思いますが、留学生は日本人と感覚が違う可能性があり(例えばマスクの着用とか)、徹底した指導は難しそうです。
実は9月に来日するハズだった留学生がいるのですが、まだどうなるか分かりません。本人から相談が来たら、落ち着くまで留学を延期してはと勧めようと思っています。
学生を指導している教員には多かれ少なかれ、悩ましい日々が続きますね。