卒寿

1930年生まれの父親が90歳になりました。
帝国海軍最年少兵士として、防府で終戦を迎えたのが14歳のとき。戦争がもう少し長引いていたら、回天で突撃していたかもしれません。
終戦後すぐに三重県で昭和南海地震(1946年12月21日)に遭遇しました。「あまりに揺れて、池の水が1滴もなくなった。」と言ってます。
1959年9月には、名古屋市で伊勢湾台風に襲われます。社宅の一部が壊れました。母は人が流されていくのを見たそうです。
1995年1月17日の阪神淡路大震災では、寝屋川市にある自宅も相当揺れたそうです。早朝、つくばにいる私に電話してきて「俺は無事や!」と言った途端に切れてつながらなくなりました。何が起こったのか全く分からず報道もされず、お昼近くになってようやく届いた映像は燃える神戸の街でした。
2011年3月11日の東日本大震災では、つくば市の震度は6弱。幸い、我が家に被害は全くありませんでしたが、ピアノがジャンプして動いてました。その後に原発事故が発生し、つくば市の放射線濃度はかなり高くなりました。
そして2020年の今年はコロナ禍。卒寿をお祝いしてあげたかったのですが、老健にいるのでお預けです。
戦争とコロナは全国版の災厄ですが、地震や台風という局地的な災害にも4回もあって生き延びてきたのですから、運がいい人なのだろうと思います。
今も普通食を食べてますし、自力で歩けますので、うまくすれば100歳まで生きるんじゃないかと思います。あと10年、もう大きな災厄に遭わないで済みますように。