あと2ヶ月で3.11から10年

日曜の午前は1週間を振り返る報道番組や討論番組がいくつかあります。3.11からあと2ヶ月で10年となる1月11日でしたが、掘り下げた番組はありませんでした。
コロナ禍が同じ起こるのだったら、あと1年遅れていてくれたらとよく思います。
3.11では、コロナ対策にも共通する様々な問題が露わになりました。貞観地震規模の地震対策が必要と、10年も前から専門家が指摘してきたのに無視していたこと。目に見えない放射線汚染(コロナと同じ)に今も向き合わねばならない多くの人が放置されていること。科学の素養があまりにないために失われた多くの命。。。
個人的には私の知人が、津波で生じたゴミ(生ものもかなりある)を早く処分しないと疫病が発生すると、焼却するように説いて回りました。おかげで疫病は発生しませんでしたが、後日、現地の一部の方から「焼くことでダイオキシンが発生するではないか」と根拠レスに非難され(湖沼堆積物にたまっているダイオキシンを見れば、焼却起源より農薬の不純物起源のほうがダントツに多いです)、自殺に追い込まれました。
もしもコロナが起こっていなかったら2021年3月11日に向けて、なぜ3.11の被害があれほど大きくなってしまったのか、この10年で問題解決への動きはあったのか、多くのテレビ局が特集していたことでしょう。その直後にコロナが起これば、対策が多少はマシになっていたかもしれません。相変わらずだったとしても、「何だ、3.11の反省がいかされていないではないか!」と多くの人が気づいたでしょう。
日本は3.11並の自然災害がいつでもどこでも起こり得る国です。特に首都圏は富士山だけでなく浅間山が噴いても大変なことになります。必ず起こる自然災害を乗り越えるだけの危機管理対策を備えられるかどうか。2020年に起こってしまったコロナが問うています。