修論お蔵入り阻止

全国のいくつかの水域でハスが急に消滅しています(2020年8月22日記事)。原因として有機物が蓄積して還元かしたとか、ザリガニの食害が指摘されています。
実はそのどちらについても、陸水研の修論で検討していました。ザリガニではないことを宍塚大池で、還元化ではないことを手賀沼で調べていて、どちらもよい内容だったので国際誌に投稿しようと思ってる間に次々学生が増え、今日までペンディングになっていました。今起こっているハスの消滅原因は別の何かであることを納得してもらうには、修論内容を日本語でよいから投稿しないとダメだと観念し、当時の修論生に投稿を認めてもらおうと携帯に電話してみました。
ひとりめの学生は日中かけると話し中か、つながらないかのどちらか。仕事の会話かなと思い夕方かけてみたのですが、昼間と同じ。どういう状況なのか分からずにいると、21時頃に女性から電話があり、
「うちの息子の携帯に何度も電話をかけてるみたいですけど、どのようなご用事ですか?」
「私の卒業生の携帯にかけていましたけど、番号は〇〇ですか?」
「そうですけど、息子は中学生ですよ。」
どうやらその卒業生は、在学時の番号は使っていないようです。ネットで調べたら、携帯電話の番号は「用済み」になってから数ヶ月でリサイクルされるそうです。

それでちょっと勇気がいったのですが、もうひとりの学生の携帯にもかけてみました。こちらはすぐにつながり、「お久しぶりです、先生。」と番号から私と分かったようです。卒業以来11年ぶりにお話でき、投稿についても承諾いただきました。
さて、携帯番号が変わってしまった学生さん、どうやってコンタクトとるかです。彼の同期の学生さんに片端からかけるという手もありますが、その番号も既に他人のものかもしれませんし。