手賀沼異変

昨年突然、広大なハス群落が消滅した手賀沼ですが、ハスだけでなく動物にも異変が起こっていたかもしれないようです。
釣り人の方から、「去年・今年は、抱卵したヘラブナが全然釣れない。」との情報が寄せられたので、手賀沼の自然保護に取り組んでおられる方々に紹介したところ、「手賀西地区では今年はアメリカザリガニが見当たらない。」「今年は田んぼのアマガエルの声が少ない。」などの情報が寄せられました。
アマガエルについては、以前からつくばの田んぼで声が少ないことが気になってましたが、手賀沼周辺もそうで、かつ、ラジオで栃木の方が「田んぼに水がはられたのにアマガエルが鳴かないのは、カエルも巣ごもり?」と投稿されていたそうです。田んぼのアマガエルの声が少ない現象は、もしかしたらかなりの広がりがあるのかもしれません。
かつて、多くの富栄養化湖沼で問題になっていたオオユスリカの大発生が突如起こらなくなったとき、私たちはネオニコチノイドが原因と気づきませんでした。もし今回、田んぼでアマガエルの声が全国的に減っているのだとしたら、早急に原因を追及して、さらなる生態系の破壊を食い止めなるべきでしょう。