昨日は毎年恒例のパックテストを使った水質測定実習でした。
学生さんは5名づつ4班に分かれています。私の部屋の水道水をいれたビーカーと、昨年10月につくば市で採った雨水をいれたビーカーを2つずつ用意し、各班にはどちらかを言わず、pH、硝酸、リン酸、残留塩素、CODを測ってもらいました。
結果をホワイトボードに書いてもらい、その結果から自分たちの測った水が雨水と思うか水道水と思うか、班で相談して決めてもらいました。1時間くらいして結論がまとまったので、各班でなぜそう考えたのか発表。
今回はコロナで経済活動が鈍り、日本の平均的な雨よりもpHが中性に近く硝酸がかなり低かったとか、頻繁に水道を使わないのでCODと残留塩素が結合してどちらも無くなっていたとか、かなり特殊なシチュエーションになっていました。それでも学生さん達はよく考えて、ほぼ正解の説明をしていました。今年の学生さんはみな優秀です。
ちなみにコロナ前の2018年の同時期に行った結果だと、水道水のCODは4mg/Lくらい、遊離残留塩素は水道法で定められている通り0.1mg/L以上ありました。2012年の実習では雨続きで、当局が高濃度有機物による塩素減少を予測したのか、有利残留塩素が0.4mg/Lも検出されるほど添加されてました。
こんな簡単な分析でも同時期に同じ物を対象に長年行うと、いろいろ面白い発見があります。