農林水産省の研究所もネオニコによる水生生物への影響を指摘

農林水産省は、ネオニコチノイド系殺虫剤を含む農薬が生産物や環境に悪影響を及ぼさないよう、農薬取締法に基づき行政対応を担当する省庁です。
その農林水産省の研究所(旧瀬戸内海区水産研究所)が私のScience論文と同じ2019年に、「河口域でのイミダクロプリドやフィプロニルの濃度は、季節によっては水生無脊椎動物に影響を与える濃度を超えていた」との結果を報告しています。

残念ながら農林水産省がこの報告を受けて、農薬取締法に則って使われても水生生物に影響を与える濃度になってしまったのか、それとも指導以上にまかれていたのかを調査したとの情報は入っていません。黙殺したのでしょうか?税金を使っただけの価値のある、日本の内水面漁業を守る上で重要な研究結果であったにも関わらず。