日本の生態学は使えない

下記リンクは1983年に発行された「冒険する頭」という本の1章です。既にこの時点で、地球温暖化やプラスチックゴミが地球規模の環境問題になると予測しています。

http://jimnishimura.jp/tech_soc/cha_brain/5_3.html

下記の拙著で、日本の生態学者達が見抜けなかったネオニコチノイドによる食物連鎖の撹乱を、まぜ私が見抜けたのか解説しています。

実は「冒険する頭」で西村先生は、生態学は環境問題の解決には役には立たないと述べていました。38年経ってもほぼ同じ状況だと感じます。
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生態学の教科書には、おもしろい概念とか定性的な説明はありますが、すぐ役に立つような定量的なデータはありません。それは考え方とか見方を提供する段階で、実質的な中身はまだまだでした。
そこで、技術が環境におよぼす影響を定量的に予測できるまでに、生態学の中身を充実させることが私たちの夢となりました。
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「冒険する頭」の全文は下記リンクから読むことができます。

http://jimnishimura.jp/tech_soc/cha_brain/cha_brain.html

(追伸)
なお欧米の生態学は日本とは違って、生態「系」を定量的に扱うセンスを持っている研究者が普通にいます。私は欧米では生態学者と間違われていて、元アメリカ生態学会長との共著もあります。
欧米の生態学関係の研究者達とは話も通じるし参考になることも多く、いつも楽しく議論しています。