滋賀県「生きものデータバンク」

滋賀県が「生きものデータバンク」と称する、住民が目撃情報をスマホやPCから投稿できるサイトを立ち上げたとの情報が入り、確認してみました。

https://www.lberi.jp/join/ikimono

残念ながら、住民からの報告対象は外来種だけでした。
昔は数える気になれないほどたくさん飛んでいたアカトンボが激減した原因として、殺虫剤ネオニコチノイドが疑われています。しかしアカトンボはあまりに普通にいたので、いつまでどこにどれくらいいたのか、定量データがほとんど無いことが、原因特定のネックになっています。
最近はスズメが絶滅危惧種になるかもしれないと懸念されています。

このブログで時々紹介しているように、2016年を中心に、湖沼で突然ハスが消滅する現象も起きています。
外来種の分布拡大を防ぐことが生物多様性につながることは理解できますが、今、日本の生きものの多様性におこっている最も深刻な危機は、普通種がいつのまにか激減して、メダカのように絶滅危惧種になってしまうことだと思います。そのような普通種にも日頃から目を向け、いなくなったことに気づいた人が特定のサイトに情報をアップできるシステムを、まずは地方自治体レベルで整備できないでしょうか。そういったサイトが誰にも自由に閲覧できることで、特定自治体だけの現象なのか、国単位でおこっているのか確認できます。