「忠犬ハチ公」として知られる秋田犬ハチの銅像は渋谷駅の待ち合わせ場所として有名ですが、東大にもあるのをご存知でした?農学部キャンパス正門を入って左手にあります。2015年3月8日に設置されたそうです。
説明板には、上野博士が生前に長期出張したときも、ハチは毎朝夕、渋谷駅にお迎えに行っていたとありました。そして出張から帰ってハチが待っているのを見て駆け寄る上野博士と、喜んで飛びつくハチの姿を表したのがこの像なんだそうです。ハチは本当に嬉しそうです。
下記にこの像の設立趣旨があります。
毎日朝夕10年以上も渋谷に行って、上野博士を待ち続けたハチ。この像を見るまではかわいそうだと思っていましたが、ハチが、上野博士が亡くなる以前も博士がしばらく帰ってこなかった経験をしていたと知り、考えが変わりました。ハチはきっと、待てばいつかはあの時のように上野博士が帰ってきてくれると、亡くなる瞬間まで希望を持ち続けていたのでしょう。死の意味を知り、もう二度と大好きな上野博士と会えないと認識して生きる10年よりは幸せだったのかもしれません。