水田で農薬を多用する愚

瀬戸内海では、沖合でもネオニコチノイドが検出されています。他の閉鎖性海域(=内湾)でも出るのではないかと思っていたら、知人から「○○湾で河口だけでなく沖合で農薬がいくつか検出されました。」との連絡がありました。やっぱり。。。
ネオニコチノイドは殺虫剤ですが、水道水から頻繁に検出されているのはむしろ除草剤です(既報があります)。磯焼けの原因は除草剤ではないかと考えて研究している方もいるそうです。
減農薬・無農薬は、特に水田では早急に進めないと、取り返しがつかないことになるかもしれません。
表流水を水源としている水道水への混入量は農薬を減らしてすぐに効果が出ますが、海洋生態系を撹乱してしまったら、元に戻らないかもしれないからです。
今後の国際情勢によっては、日本は肉類を海外から輸入するのがますます難しくなり、価格が高騰する可能性があります(有力政治家さん達にとっては、高騰しても家計に影響はないのでしょうけど)。内水面や沿岸漁業はそうなったときに蛋白源を確保する上でも、日本にとって非常に重要な水域だと思います。