本郷の水圏環境学の「7.酸化還元反応」では、原核生物も真核生物も酸化還元反応により代謝を行うことを解説し、生物は「エネルギーを光から得るか光以外から得るか」「有機物を自分で作るか他から得るか」の2×2でphotoautotroph, photoheterotroph, chemoautotroph, chemoheterotrophの4つに分類できると解説し、真核生物にchemolithoautotrophはいないとか、最初の生物はchemolithoautotrophじゃないかと思ってたけど、TCA回路の向きを環境に応じて変更できる「混合栄養生命紀元説」がでてきて、これもアリかもしれないと思うとか、ほぼ感想を述べた後、甑島の貝池で素潜りしたときの光景を話して、「部分循環湖は先カンブリアの海に似ているかもしれない。」で締めくくります。
この回と「生元素:窒素」が水圏環境学で一番難解(自分が話したいことを話すから)なのですが、今日の講義後、「先生、この本に貝池の紅色硫黄細菌の話が出てました。今日の講義の水月湖には、緑色硫黄細菌がいるそうです。」と学生さんがコピーを持って来てくれました。
この本、知りませんでした。サブタイトルもいけてます。
長らく水圏環境学やってて学生さんから、読んで無い本を教えてもらったのは(記憶が飛んでなければ)今回が初めてです。滅茶苦茶、うれしい。。