日本の水道水は安全?

有害性が指摘され日本でも水道水の基準(1リットル当り50ナノグラム)が決められているPFASが、はるかに高い濃度(1リットル当り1200ナノグラム)で検出されたそうです。

日本の基準はアメリカ(1リットル当り4ナノグラム)の10倍以上緩く、1200ナノグラムだとアメリカの基準の300倍超えということになります。

日本の水道水の農薬基準は、この程度の緩さではありません。
たとえばネオニコチノイドの1種であるジノテフランの日本の水道水基準は1リットル当り600000ナノグラムです。EUの基準では、飲用水中のあらゆる農薬が1リットル当り100ナノグラム未満に規制されています。仮に日本の水道水から1リットル当り500000ナノグラムのジノテフランが検出された場合、EUの基準値の5000倍もの高濃度なのですが、日本の基準値未満で「安全」とされるのです。
なお、PFAS汚染は地下水起源が多いようですが、農薬汚染は河川水を原水につかっているところで起こりやすいです(高濃度になりやすいのは水田で使用される農薬なので)。