石川県にある河北潟干拓地では堤防の一部が漏水するなどして、干拓地への湖水の流入が確認されているそうです。
河北潟周辺の被災状況の続報です。河北潟干拓地の堤防の一部が提体漏水するなど、干拓地への湖水の流入が確認されています。すでに大型土嚢による応急処置がおこなわれ、急ピッチで土嚢がたくさん作られていました。しかし、堤防の沈下は広域でおきていることから、復旧には時間がかかると思われます。 pic.twitter.com/Pcvl5b7gWg
— 河北潟湖沼研究所(NPO) (@kahokugatalake) 2024年1月9日
周辺の家屋やインフラにも被害が出ています。
河北潟の周辺、石川県河北郡内灘町の西荒屋~宮坂地区の様子です。西荒屋小学校を中心に甚大な被害がみられました。 pic.twitter.com/G495dU1IYQ
— 河北潟湖沼研究所(NPO) (@kahokugatalake) 2024年1月9日
河北潟はかつては汽水の湖でしたが、干拓・淡水化されました。同様に干拓・淡水化したのが、かつては日本で2番目に大きかった八郎潟(現、八郎湖)です。ここでは干拓地の周辺がドーナッツ状の湖になっているので、近い所で地震が起こったら大変な被害になりそうです。
中海でも本庄工区が干拓されて水田になる予定でしたが、減反政策などを受けて中止となりました。
中止になったのはよかったのですが、一部研究者の非科学的主張によって堤防の一部が開削されました。堤防によって過度な貧酸素化が防がれていたのに、中海中央域と同様に貧酸素化するようになってしまいました。
馬鹿なことをしたものですが、「アサザを植えれば霞ヶ浦の水質は浄化される」と説いた研究者同様、責任をとるような行動は見られませんでした。一般住民自身が科学リテラシーを身につけていないと身近な環境すら守れない典型例です。