子供の脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症の研究会に行って来ました。
子供の脳脊髄液減少症について、5人の先生方から報告がありました。

かねてから危惧していたとおり、交通事故が子供の脳脊髄液減少症の原因である例は、かなり多いようです。そして、頭痛やだるさで学校に行けずにゴロゴロしているのが本人の問題であるとされ、リストカットにまで追い込まれている例もありました(5人中2人の方がリストカットしていた子もいたと言われ、他のお一人は「精神的に滅茶苦茶な状態に追い込まれていた」と表現されました)。

先生方が共通して主張されていたのは、不登校の子供については、脳脊髄液減少症の可能性も検討するべきだということでした。先生方のご報告を伺う限り、子供の場合、早期発見・早期治療ですと、成人より回復しやすいようです。ブラッドパッチをしなくても、横になって水分補給をする処置で症状が改善し、登校できるようになった例もありました。

水分が不足しないようにする、髄液が漏れていると思われるところにブラッドパッチをする、それで多くの、学校に行けなくなった子供達が回復している「事実」があります。なのに脳脊髄液減少症について、「漏れていることを画像で診断する基準があいまいだ」と主張され、私たち患者を助けてくださっている先生方に「エビデンスを示せないなら診療をやめるべき」とさえ言われる方が、実は「公立学校共済組合○○病院」に所属されておられます。ブラックジョークですね。

回復した子供達、そして私たち患者のうち、あちらサイドの基準では漏れていることにならない患者は、EBPプラシーボ効果だったとでも言われるのでしょうか。