「ハードディスク、もったいないから使えば?」前に使っていたノートPCのハードディスクを新しくしたとき、古いのを捨てようとしたら息子にそう言われました。ハコにいれておけば外付けHDとして使えるというのです。やってみたら確かに、USB接続携帯型外付けHDに化けました。
先日、突然壊れたノートPCのハードディスクも箱にいれて、外付けHDに化けてもらいました。それが役だった!私は毎日、ノートPCの内容を丸ごと外付けHDにバックアップし、大学のデスクトップにはその内容をアップしています。なので、もしノートPCのファイルを間違って消してしまったら、外付けHDからも大学のデスクトップからも、そのファイルは消えてしまいます。あるフォルダーをまるまる削除してしまっていたことに気づいて昨日は真っ青になったのですが、自宅に帰って壊れたノートPCのHDに接続したら、そのまま残ってました。よかった〜!
実は似た意味で、OS9の頃のマックのG4をまだ捨てないで持っています。その時までのメールがそのまま残っているので。それが役立って、ある国際学会のProceedingsとしてリジェクトしたはずの原稿が、数年後に校正刷として座長だった私に回ってきました。嘘?このひどい論文、確かにリジェクトしたはずだと、タイムカプセル状態になっていたマックを立ち上げて確認し、確かにリジェクトメールを出したと編集委員長に伝えることができました。世の中にはリジェクトになっても素知らぬ顔をして事務局に最終稿を出す悪質な人がいるからと予測して残していたわけではなく、たまたま送信メールが時系列で残っていたのでした。
ノートPCのハードディスクにはデータファイルだけでなく、メールとか辞書とか、簡単にバックアップをとりにくいものも丸ごと残っています。常にバックアップを取ることも大切ですが、ごくたまに、決して更新されることのないタイムカプセル的なバックアップも作っておくと、意外と役立つと思います。